説明する医者

トリコモナスの治療方法と治療薬

膣トリコモナスとは肉眼では見分けることができない原虫が、女性器内に侵入して炎症を起こす病気です。
性交渉によって感染するのが一般的ですが、下着やタオル、便器、浴槽などから感染することもあります。
幼児や性交渉の経験がない女性でも感染の可能性が存在します。

膣トリコモナスの原因で最も多いのは性交渉です。
原虫が膣や子宮頸管に寄生します。
男性の場合はほとんど症状がありません。
ただし尿道炎を発症することがあります。
女性は膣以外にも子宮頸管や膀胱、尿道に感染します。

膣トリコモナスは10日間ほどの潜伏期間を経て症状が現れます。
治療方法としては、まず顕微鏡で病原となる原虫を確認します。
膣から綿棒で粘膜を採取し、顕微鏡で確認することになります。
その後メトロニダゾールなどの抗原虫薬を服用して治療が行われます。
内服薬の他に、膣剤を併用することもあります。
日本では女性の5%から10%、男性の1%から2%がトリコモナス症に感染しているという説が存在します。
コンドームを使用すれば感染を予防できるとされます。

トリコモナス症の治療薬として使用されるメトロニダゾールは、フラジールという名称で販売されています。
フラジールの効果は抗原虫作用と抗菌作用です。
トリコモナス感染症以外にも嫌気性菌感染症や感染性腸炎、細菌性腟症などの治療にも使用されます。
フラジールが一般的に市販されるようになったのは1961年です。
これまで多くのトリコモナス症の患者を治療してきた実績があり、効果や安全性は実証されています。

フラジールはトリコモナス症の治療薬として最も多く使用される薬です。
メトロニダゾールはトリコモナス原虫や細菌の酸化還元系によりニトロソ化合物になります。
この化合物は抗原虫作用と抗菌作用を発揮します。
フラジールを服用すると2時間後に血中濃度が最大になります。
メトロニダゾールには高い治療効果があり、服用したほぼ全ての患者に効果が現れます。

トリコモナスは再発しやすい?

トリコモナス症は完治しても再発する場合があります。
適切な治療を行い原虫を完全に消滅させれば、再発することはありません。
トリコモナス症が再発する主な原因は治療が不十分だったことにあります。
またパートナーから再感染したり、体内に原虫が潜伏していたなどの原因も考えられます。
再発の主な原因は不十分な治療です。
原虫を完全に消滅させなければ、何度でも再発する可能性があります。
トリコモナス症は感染力が強いので、再感染を防ぐにはパートナーも一緒に治療を受けるのが理想的です。

トリコモナス症は基本的に女性器に感染します。
しかし子宮や卵管などに侵入することもあります。
メトロニダゾールを使用して女性器の原虫を消滅させた場合でも、子宮や卵管などに残っていれば再発する可能性が存在します。
膣用の錠剤だけを使用して部分的に治療を行うと、女性器の周辺に原虫が残ることがあります。
なるべく内服薬を併用するのが理想的です。
完全に原虫を消滅させることができれば、トリコモナスが再発することはありません。

フラジールには原虫や細菌のDNAを破壊する効果があります。
服用することで原虫や細菌が消滅し、症状が改善されます。
フラジールは1回250mgを1日2回、10日間にわたって経口投与します。
基本的に10日間服用することになりますが、7日ほどで原虫の9割以上が消滅するとされます。
10日間にわたってしっかりと服用すれば、原虫を完全に消滅させることができます。
フラジールの副作用には発疹や舌苔、下痢、味覚異常などの軽微な副作用の他に、末梢神経障害などの重大な副作用が存在します。
重大な副作用が現れた場合には、服用を中止して医師の診断を受ける必要があります。

Latest Post